火曜日の何時?(What TIME tuesday?)

先日のカイロプラクティック・フェスティバルの時に入手した本です。
タイトルは「火曜日の何時? What TIME tuesday?」。
タイトルだけでは何が何やら分かりませんが、副題は「上部頚椎カイロプラクティックによって地獄の三叉神経痛から救われた一人の男性の物語」で、上部頚椎カイロプラクティックによって12年間苦しんだ三叉神経痛から解放された男性が、世の中の同じ病で苦しんでいる多くの人たちに上部頚椎カイロプラクティックのことを伝えるために書かれた本で、上部頚椎カイロプラクティックについてまとめられていますので、一部引用させていただきます。
健康を取り戻し維持するために極めて重要なのは、頭と首がつながる部分です。ここには、脳からのコミュニケーションの経路である脳幹があります。健康とヒーリングのメッセージは、脳幹を介して体の各部分に伝達されます。頭がバランスよく真っ直ぐに乗っていると、人間の持つ生来の生命力がこの素晴らしい経路を通って、コミュニケーションがスムーズに行われます。
頭と首のアラインメントがずれていると、脳から身体へヒーリングのメッセージを送るコミュニケーションが制約されてしまいます。そして、脳とのコミュニケーションが効果的に行われない部分に、健康上の問題が発生します。
脳幹は、身体のあらゆる機能を司る繊細な中枢であり、あらゆるヒーリングのための接続と伝達の役割を果たします。この中枢が正しく機能し、脳が正しい信号を送受信できるようになっていると、私たちは健康になり、それを維持することができます。しかし、頭と首が正しい位置からずれると、脳は体が助けを求める信号を受信できなくなります。
頭と首のつながるこの極めて重要な部分位は、7兆を超える神経が通っています。これらの神経は、あらゆる身体機能を監視し維持するメッセージを送受信します。
まさに、毎日のように皆さんに、特に新規の方へは時間をかけてお話をしている内容とほぼ同じです。

「火曜日の何時? What TIME tuesday?」より


ここにある脳幹、そしてその脳幹に血液を供給している椎骨動脈がとても重要になります。
先日のカイロプラクティック・フェスティバルでのAOJ代表の井上裕之D.C., B.C.A.O.の講演の中で、アトラス・オーソゴナル・カイロプラクティックによるアジャストメントの前後で、椎骨動脈の血流が改善されたというMRAによる画像の症例があったので、椎骨動脈について少し書いておこうと思います。
頚椎には胸椎や腰椎と違って椎骨動脈という血管が通っています。

「プロメテウス解剖学アトラス」より


この血管は大動脈から来る鎖骨下動脈から分岐して頚椎に入り、そのまま上行していくのですが上部頚椎(頚椎2番と頚椎1番)の部分で、約90度のカーブを4回経て、頭蓋骨内へと入っていきます。そして、この動脈が血液を供給する主な器官が、小脳と脳幹になります。ざっくりと言うと、脳の後ろのエリアになります。

「神経局在診断」より


この椎骨動脈に循環不全が起こる原因としては、動脈硬化による狭窄や血栓形成などの他に、物理的に血管が圧迫されたりする場合などがありますが、カイロプラクティック的に扱う血流の話というのは、西洋医学的には問題がない、異常がないとされるようなケースにおいて、椎骨動脈の血流が本来よりも悪くなっていることに付随する機能低下によって引き起こされる状態のことを言います。
もちろん、問診や検査をする過程で、前者のような可能性が疑われる場合は、カイロプラクティック的なアプローチは行わず、医療機関への受診を勧めることになりますのでその点はご安心頂ければと思います。

そこで、先ほどの話に戻ります。
アトラス・オーソゴナル・カイロプラクティックによるアジャストメントによって椎骨動脈の血流が改善されたということは、結果的に小脳や脳幹への血流が改善されたと言うことを示します。以前にアメリカのLIFE大学へ解剖セミナーに参加したときの解剖学専門のドクターによると「小脳や脳幹への血流供給は、少なく見積もっても95%以上が椎骨動脈由来」とのことでした。
このことが、アトラス・オーソゴナル・カイロプラクティックによるアジャストメントで、多くの顔面神経麻痺や三叉神経痛などが改善する理由の裏付けになると考えています。西洋医学的なアプローチでは寛解止まりだったような方が、アトラス・オーソゴナル・カイロプラクティックをきっかけに改善している症例なども、また機会を見て紹介していければと思います。

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