カイロプラクティックは100年以上の歴史をもつ自然療法

カイロプラクティックは100年以上の歴史をもつ自然療法です。

1895年9月18日にアメリカのアイオワ州でD.D.パーマーにより発見されました。それまでは磁気治療を行っていたD.D.パーマーが、17年間難聴であったハービー・リラードに背骨の調整を施したところ、驚異的に彼の聴力が回復したことに始まります。この初めてのカイロプラクティック・アジャストメントが行われた日として、9月18日はカイロプラクティックデーとして世界中でその功績を称えています。

その後、息子であるB.J.パーマーが教育内容の充実と研究に貢献し、現代のカイロプラクティック基盤が出来上がりました。

『「re–bone」(編著者・守屋徹)より許可を得て引用』

カイロプラクティックとは

人間には元々生まれ持った「治る力」が備わります。一般的には「自然治癒力」や「回復力」と言われたりもしますが、人間の体はほっておいても本来あるべき状態(いわゆる健康な状態)を保つような仕組みを持っているはずなのです。カイロプラクティックでは、主に背骨の歪み・ズレを調整して体の環境を整えることで、「その人本来の状態」へ自然に戻っていくためのお手伝いをします。

では、なぜ背骨なのでしょうか。

背骨には、体の構造的な柱である以上に、中を通っている神経を守るという重要な役割があります。背骨に歪みがあると、その神経の働きに影響出てしまい、脳と身体全体の情報のやり取りがうまくいかなってしまうのです。

この状態があるから直ちに不調になるというわけではありませんが、何かあった時に影響を受けやすかったり、回復しにくかったりということが起こりやすくなります。

痛みやシビレなどの症状を取り除こうとするのではなく、その状態から回復できない状態にある体を、本来の回復できる状態に戻していくことが重要なのです。

当オフィスでは、アトラス・オーソゴナル・カイロプラクティックによって、背骨全体のバランスを整えることで、脳と体全体の情報のやり取りをスムーズにして、自分で自分の体の問題を解決できるその人本来の状態に導いていきます。

アトラス・オーソゴナル・カイロプラクティックとは

アトラス・オーソゴナル・カイロプラクティックとは米国ジョージア州アトランタのDr.Roy W Sweat(ロイ・スウェット)により1980 年に考案された方法で、

アトラス:第一頚椎
オーソゴナル:直交する、正しい角度

という意味があり、アトラス・オーソゴナルとは「第一頚椎を中心に上下の関係を正しい角度に」という意味を持ちます。

頭の位置が重要!

人の体はバランスをとるときに、頭の位置を体の中心近くで保とうとする働きがあります。そうでないと、上手く立って動くことができないからです。

図の右側はいわゆる理想的なバランス状態ですが、左側は背骨の上に頭がうまく乗っていない状態を、体全体で補正することで頭を体の中心に近づけて、何とかバランスをとっている状態です。これはこれで上手いことバランスを取っているのですが、そのために背骨の歪みが犠牲になってしまい、背骨の中を通る神経の働きに影響が出てしまいます。そうすると、脳と体の間での情報のやり取りが上手く行かなくなるので、何かあった時に問題が起こりやすかったり、体が本来の状態に回復しにくかったりということが起こってしまうのです。

アトラス・オーソゴナル・カイロプラクティックは、専用のレントゲン写真を基に、優しい力でアトラスを中心に上下の関係を整えることで、体全体のバランスを整えていきます。

引用元:Atlas Orthogonal Chiropractic(科学新聞社)
引用元:図解整形外科学検査法(医道の日本社)

また、頚椎には「椎骨動脈」という脳(主に脳の後部、脳幹)に血液を供給する血管が通っており、この血管はアトラスの周辺でかなり複雑に蛇行しながら脳の中へと入っていきます。

可動域の大きな上部頚椎領域に不正列があると、この椎骨動脈の流れにも影響が出てしまいます。解剖学者の最近の研究によると、少なく見積もったとしても脳幹への血液供給の95%以上は、この椎骨動脈によるものであると言われています。自律神経の中枢であり、睡眠・覚醒レベルの調整や姿勢運動制御なども行うこの脳幹への血流は、体がその人本来の働きをするためにも非常に重要な部位のひとつとなります。レン

レントゲンについて

アトラス・オーソゴナル・カイロプラクティックを行うためには、専用に撮影されたレントゲン写真が必要になります。ここ日本では医師しか撮影することのできないレントゲン写真ですが、当オフィスでは、提携医療機関にて協力をいただき、初回の施術前に必ず撮影をさせていただいております。

妊婦さんや、小さなお子さんの場合は、レントゲンが撮れませんので、違った方法でのアプローチになります。そして、レントゲンが撮れるようになった時点で、アトラス・オーソゴナルにてアプローチをさせていただきます。

中には、レントゲンを撮らなくてもアトラス・オーソゴナル・カイロプラクティックを標榜しているところもありますが、それはアトラス・オーソゴナル・カイロプラクティックではありません。そして何よりもレントゲンが無いと、奇形などの危険因子を見逃してしまう可能性もありますし、調整を行うための方向や角度を正しく導きだすことができません。また、調整を進めていく過程で、角度等を微調整することもあるのですが、レントゲンがないと、その微調整をしていくための手がかりが無いのです。全く知らない土地で、地図を使わず方角も分からずに歩くようなものなのです。

そして、調整の効果が非常に高いがゆえに、逆に間違った調整はかえって具合が悪くなってしまうという危険性もあります。アトラス・オーソゴナル・カイロプラクティックを受ける際は、必ずレントゲンの有無をご確認ください。


(当オフィスで依頼しているレントゲン写真の一例)