カイロプラクティックは1895年にアメリカで誕生した自然療法であり、現在は世界100か国以上に普及し、約40か国で法制化されています。薬や手術に頼らず、背骨と神経系の関係に着目して「その人本来の回復力」を引き出すことを目的とします。当オフィスでは、提携する医療機関にて撮影された専用のレントゲン(CT)写真を基にした上部頚椎へのアプローチであるアトラス・オーソゴナル・カイロプラクティックをメインに行っています。
カイロプラクティックは100年以上の歴史をもつ自然療法です
1895年9月18日、アメリカのアイオワ州でD.D.パーマーにより発見されました。それまで磁気治療を行っていたD.D.パーマーが、17年間難聴であったハービー・リラードに背骨の調整を施したところ、驚異的に聴力が回復したことに始まります。この初めてのカイロプラクティック・アジャストメントが行われた9月18日は、世界中で「カイロプラクティックデー」として記念されています。
その後、息子であるB.J.パーマーが教育内容の充実と研究に貢献し、現代のカイロプラクティックの基盤が出来上がりました。名称はギリシャ語の「カイロ(手)」と「プラクティック(技術)」を合わせた造語です。

WHO(世界保健機関)によるカイロプラクティックの定義(2005年)
「筋骨格系の障害とそれが及ぼす健康全般への影響を診断・治療・予防する専門職であり、関節アジャストメントもしくは脊椎マニピュレーションを含む徒手治療を特徴とし、特に神経系の働きを妨げ生理学的変化をもたらす因子(サブラクセーション)に注目する。」
端的に言えば、背骨と神経系のつながりをベースに、薬や手術を用いず、人が本来持つ自然治癒力を引き出すヘルスケアシステムです。
なぜ「背骨」が重要なのか

人間には元々生まれ持った「治る力(自然治癒力)」が備わっています。この力は主に、脳を司令塔とする神経系を通じて全身に行き渡っています。筋肉の伸縮・血液循環・内臓の働き・免疫機能・姿勢の維持にいたるまで、すべては神経系がコントロールしています。
背骨(脊椎)は体の構造的な柱であると同時に、脊髄神経を守る管でもあります。背骨に歪み・不整列(サブラクセーション)が生じると、その神経の働きに影響が出て、脳と体全体の情報のやり取りがスムーズでなくなります。
この状態があるからといって、直ちに何らかの症状が現れるわけではありません。しかし何かあったときに影響を受けやすかったり、本来の状態に回復しにくかったりすることが起こりやすくなります。カイロプラクティックでは、症状そのものを抑えようとするのではなく、回復できない状態にある体を、本来の回復できる状態へ戻していくことを重視します。
「頭の位置」が体全体のバランスを左右する
人の体には、バランスをとるときに頭の位置を体の中心近くで保とうとする働きがあります。そうでないと、うまく立って動くことができないからです。
背骨の上に頭がうまく乗っていない場合、体全体でそれを補正しようとします。これはこれでバランスを取れているように見えますが、その代償として背骨に歪みが生じ、神経の働きに影響が出てしまいます。脳と体の間での情報のやり取りがスムーズでなくなることで、何かあったときに問題が起こりやすく、回復しにくい体になってしまうのです。
頭の重さと重力の関係
成人の頭の重さは約4〜6kgあります。これは一般的なボウリングボール1個分に相当します。背骨の真上に頭が乗っていれば、この重さは効率よく体全体に分散されます。しかし頭の位置が前方や側方にずれると、首・肩・腰にかかる負荷は指数関数的に増大します。
例えば頭が2.5cm前方にずれるだけで、首への実質的な負荷は約2倍になるとされています。慢性的な首・肩のこりや腰痛の背景にも、こうした頭部の位置の問題が隠れていることが少なくありません。

「Atlas Orthogonal Chiropractic(科学新聞社)」より

アトラス・オーソゴナル・カイロプラクティックとは
アトラス・オーソゴナル・カイロプラクティックは、米国ジョージア州アトランタのDr. Roy W. Sweat(ロイ・スウェット)により1980年に体系化された上部頚椎カイロプラクティックです。
アトラスとは第一頚椎(C1)のこと、オーソゴナルとは「直交する・正しい角度」という意味です。つまり「第一頚椎を中心に、上下の関係を正しい角度に整える」という意味を持ちます。

Dr. Roy W. Sweat

「図解整形外科学検査法(医道の日本社)」より
第一頚椎(アトラス)がなぜ重要なのか
頭蓋骨と脊椎の接合部に位置する第一頚椎は、重さ約60〜80gというごく小さな骨でありながら、頭部を支え脳幹を保護するという極めて重要な役割を担っています。
脳幹は自律神経の中枢であり、睡眠・覚醒レベルの調整・姿勢運動制御・呼吸・心拍など、生命維持に不可欠な機能を司ります。また頚椎には「椎骨動脈」という、脳(主に脳幹・小脳)に血液を供給する血管が通っており、この血管はアトラス周辺で複雑に蛇行しながら脳内へ入ります。解剖学の研究によると、脳幹への血液供給の95%以上がこの椎骨動脈によるものとされています。
アトラス周辺に不整列があると、神経の働きだけでなく椎骨動脈の流れにも影響が出る可能性があります。これが、第一頚椎の調整が全身に広く影響する理由のひとつです。
アトラス・オーソゴナルの特徴:「やさしく・正確に」
アトラス・オーソゴナルの最大の特徴は、専用に撮影されたレントゲン写真を基に、専用の器具を使って、ほんのわずかな力で正確にアトラスを調整することです。一般的なカイロプラクティックのような「ポキッ」という音を伴う手技(マニピュレーション)とは異なり、患者さんが衝撃をほとんど感じないほどの、非常にソフトなアプローチです。
何をされたのか分からないぐらいの力ですが、専用レントゲン写真から算出された精密な角度データを基に方向・角度が計算されているため、最小限の力で最大限の効果を引き出します。
こんな症状・お悩みにアプローチできます
アトラス・オーソゴナル・カイロプラクティックは、特定の症状を「治す」施術ではありません。体全体のバランスを整え、自然治癒力が発揮できる環境を整えることで、以下のようなさまざまなお悩みの改善が期待されます。
- 頭痛(片頭痛・緊張型頭痛・群発頭痛)
- 首の痛み・こり・つっぱり感
- めまい・ふらつき
- 頚椎症・頚椎椎間板ヘルニア
- 頭重感・頭がぼーっとする
肩・腕・手
- 肩こり・肩の痛み
- 腕・手のしびれ・痛み
- 四十肩・五十肩
腰・下肢
- 腰痛・腰の重だるさ
- 坐骨神経痛
- 足のしびれ・痛み
自律神経・全身
- 自律神経失調症・不定愁訴
- 睡眠障害・不眠
- 慢性的な疲れ・だるさ
- 産前・産後のつらさ
- お子さんの姿勢や体の問題
カイロプラクティックは「症状を直接治療する」医療行為ではありません。背骨・神経系のバランスを整えることで、体が本来持つ回復力を引き出すことを目的とします。症状や状態によっては医療機関との連携をお勧めする場合があります。
レントゲン(CT)撮影について——なぜ必要なのか
アトラス・オーソゴナル・カイロプラクティックを行うためには、専用に撮影されたレントゲン(CT)写真が必ず必要です。
日本では医師しかレントゲンを撮影することができませんが、当オフィスでは同じ一宮市にある提携医療機関のご協力のもと、初回施術前に必ず撮影を行っています。
レントゲン(CT)写真が必要な理由
- 危険因子の除外…先天性の奇形や骨の状態など、施術に禁忌となる要因を事前に確認します。安全に施術を行うための大切なステップです。
- 正確な調整方向・角度の算出…アトラスのズレは三次元的な問題です。写真から数値データを計算することで、その方のズレに合った正確な方向・角度を導き出すことができます。地図なしでは正しい方向に進めないのと同じです。
- 経過の確認・微調整…施術を進めていく中で、必要に応じて角度等を微調整することもあります。写真というデータがあることで、客観的に変化を確認しながら施術を進めることができます。

当オフィスで依頼しているレントゲン写真の一例

当オフィスで依頼しているCT画像の一例

「レントゲンなし」のアトラス・オーソゴナルにご注意ください
レントゲン写真を撮らずにアトラス・オーソゴナル・カイロプラクティックを標榜しているところもありますが、それは本来のアトラス・オーソゴナルではありません。
レントゲンがなければ危険因子を見逃す可能性があり、正しい調整の方向・角度を導き出すことも、経過を確認することもできません。アトラス・オーソゴナルの調整は効果が非常に高い分、誤った調整は体調をかえって悪化させるリスクもあります。受ける際には、必ずレントゲン撮影の有無をご確認ください。
なお、妊婦さんや小さなお子さんなど、レントゲン撮影ができない場合は、別の方法でアプローチします。撮影が可能になった時点でアトラス・オーソゴナルに移行します。
初回施術までの流れ
| STEP 1 | ご予約・ご来院 まずはお電話またはお問い合わせフォームからご予約ください。 |
| STEP 2 | レントゲン(CT)撮影 提携医療機関にてカイロプラクティック専用のレントゲン(CT)撮影を行います(約1時間)。 初回施術は別日となりますが、特に遠方の方などの場合は、撮影が午前中の場合、お昼休みを挟んだ同日午後に初回施術が可能です。 |
| STEP 3 | 分析・初回施術 レントゲン写真を基に数値データを分析し、あなた固有の調整ベクトルを算出します。その上で、専用器具によるアジャストメント(施術)を行います。初回施術時は細かい問診、検査、説明などをさせていただきますので1時間半ぐらいの時間(施術後に専用ブースにて休む時間を含む)の余裕を見ておいてください。 2回目以降は、調整後に専用ブースで休んでいただく時間を含めても40分前後です。 |
よくあるご質問
Q. 施術は痛くないですか?
アトラス・オーソゴナルは専用器具による打音波を使うため、一般的なカイロプラクティックのように「ポキッ」と鳴らしたり、強い力で押したりすることはありません。多くの患者さんが「触れているかどうかもわからないくらい」とおっしゃいます。施術後に軽い体のだるさや眠気が出ることがありますが、これは体が整っていくときの反応(好転反応)であることがほとんどです。
Q. どのような症状に効果があるの?
カイロプラクティックは背骨の異常を調整して、神経生理機能を回復させることで症状の改善や、健康を増進させる自然療法です。なので、禁忌症こそありますがあらゆる症状に可能性のある療法です。参考までに、以下は、私の今までの経験から特に効果のあったものです。
頭痛、首の痛み、寝違え、肩こり、背部痛、腰痛、ぎっくり腰、手足のシビレ、体のだるさ、疲れやすい、椎間板ヘルニア、顎関節症、各種神経痛、五十肩、自律神経失調症、生理痛、便秘、各種関節痛など・・・です。
Q. 特に体調が悪いわけではないけど、受けても問題ないの?
カイロプラクティックは症状を改善させるためだけのものではありません。健康な方でも施術を受けることで、より健康に導いていくことが出来ます。理想としては、健康管理のために体調が悪くならないように、日常的にメンテナンスをすることをお勧めします。
Q. 何回くらい通えばいいですか?
体の状態や症状の程度、生活習慣によって個人差がありますが、最初の数回はとても重要になります。初回の施術後に間隔を空けすぎてしまうと最大限の効果が期待できない場合が多いため、2回目、3〜4回目の施術の間隔は3~4日を推奨しております。その後は、反応を見ながら1週間、2週間、3週間と徐々に間隔を空けていき、その方の生活スタイルにもよりますが、1ヶ月に1回ぐらいのペースでチェックをしていくケースが一般的です。
Q. 整体の違いは?
整体とは日本で生まれた手技療法で、字の通り「体を整える」日本独自の施術法です。とても幅広く、明確な定義もないため○○整体、△△整体など様々な流派があり、他に「整体術」、「整体法」、「整体療法」などとも呼ばれるようです。アプローチの仕方も流派により、骨格の矯正を行ったり、マッサージのようなことを行ったりと様々です。
カイロプラクティックはアメリカで生まれ、100年以上の歴史を持つ世界的に最も普及している自然療法です。主に背骨のゆがみをやさしく調整することで、身体全体をコントロールしている神経系の働きを正常化して、身体が本来持っている自然治癒力を最大限に引き出していきます。
アプローチこそ違いますが、薬や手術に頼ることなく、ヒトの治癒力に働きかけていく部分に関しては、カイロプラクティックと共通する部分があるのではないでしょうか。
Q. 子供や妊婦さんでも受けられますか?
お子さんにもアプローチできますが、骨格の発達段階に合わせた施術が必要です。また妊婦さんはレントゲン撮影ができないため、別の方法でのアプローチになります。詳しくはお問い合わせください。
Q. 保険は効かないの?
現在、日本ではカイロプラクティックに対して保険は適用されませんので、すべて実費となります。
こんな方は、ぜひ一度ご相談ください
- 長年の頭痛・肩こり・腰痛が改善しない
- 病院に行っても「異常なし」と言われるが体がつらい
- 自律神経の乱れ・不定愁訴・慢性疲労で悩んでいる
- 首・肩・腕のしびれや痛みがある
- めまい・ふらつきが続いている
- 薬を飲み続けているが根本から改善したい
- 産後の体調不良・骨盤の歪みが気になる
- 子供の姿勢・体の問題が気になる
- 整体やマッサージでは一時的な効果しか得られない
- 痛くない・怖くない施術を探している
【参考・根拠となる資料・機関】
・WHO「WHO guidelines on basic training and safety in chiropractic」(2005年)
・JAC(一般社団法人 日本カイロプラクターズ協会)「カイロプラクティックとは」https://jac-chiro.org/aboutchiro/
・ScienceDirect「Atlas orthogonal chiropractic management of trigeminal neuralgia: A series of case reports」(2023年) https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S1550830723001234
・PMC (PubMed Central)「Atlas Subluxation Complex, NUCCA Intervention, and Dizziness Improvement」(2025年) https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11927947/
・AAPSM(American Academy of Podiatric Sports Medicine)「Patellofemoral Dysfunction」https://www.aapsm.org/patellofemoral-dysfunction.html
・Atlas Orthogonal Chiropractic(科学新聞社)
・図解整形外科学検査法(医道の日本社)
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